約 418,549 件
https://w.atwiki.jp/kouteieki2010joho/pages/246.html
西日本新聞社の記事へ飛ぶ (魚拓) 2010年5月13日 13 43 口蹄疫の感染防止のため、消毒用石灰がまかれた宮崎県家畜改良事業団の正門付近=11日、宮崎県高鍋町 宮崎県は13日、口蹄疫発生を受け、宮崎県家畜改良事業団(同県高鍋町)で飼育されている種雄牛6頭を、約60キロ離れた同県西米良村の仮設牛舎に避難させると発表した。同日中に移動を完了させる。同事業団は感染拡大防止のため設定された家畜の移動制限区域内にあるが、県は「宮崎牛ブランドを維持するための例外措置」としている。 6頭は、動物衛生研究所の関連施設による遺伝子検査で、口蹄疫に感染していないことが確認されている。 県などによると、事業団は1973年に設立され、種雄牛計55頭を飼育。精液を採取して凍結保存し、年間約15万本を県内向けに出荷しているが、うち約9割を今回避難させる6頭の精液が占める。「宮崎牛」ブランドとして生まれる肉用牛の子牛のほとんどは、6頭の精液を使った人工授精で生まれているという。 県は家畜伝染病予防法に基づき、口蹄疫の疑い例が出た川南町の農家から半径10キロ以内を移動制限区域に設定、事業団も同区域内にある。西米良村に6頭を移動させた後も、精液の出荷は当面自粛するとしている。 5月 対応 防疫関係
https://w.atwiki.jp/kouteieki2010joho/pages/580.html
宮崎日日新聞 激震口蹄疫へ飛ぶ(魚拓) 本県の牛肉、豚肉を消費することで口蹄疫の被害農家を支援しようと29日、県内や首都圏の小売店などでセールやフェアが開かれた。 毎月29日は「肉の日」として最大4割引で牛肉、豚肉などを販売している宮崎市高洲町の「肉のながやま宮崎支店」。今月は最大6割引の大盤振る舞いセールを実施し、午前中は店外まで行列が延びるほどの混雑だった。 家族8人で焼き肉をするという同市大島町の主婦三苫志穂さん(33)は「農家をなんとか支えたい。今日は奮発しました」と笑顔。同店の吉本和史部長(38)は「利益度外視の値段。消費拡大で少しでも畜産業を応援できれば」と語った。 宮崎牛を提供するレストランを県内外で展開するミヤチク(都城市)は、一部店舗で義援金付き応援メニューを実施している。宮崎市松山1丁目の「大淀河畔みやちく」では、宮崎牛のステーキなどを含むお得な新コースメニューが登場。料金から300円または500円が義援金に送られ、客にも好評という。 同店の杉田雄一料理長(42)は「おいしい宮崎牛をアピールし、農家復興の役に立ちたい」と話していた。 一方、東急ストア(東京都)は29日、首都圏中心の85店舗で「がんばれ! 宮崎県フェア」を始めた。県産品の売り上げの一部を県に寄付する予定で、同日はタレントで「みやざき大使」の斉藤慶子さん=小林市出身=が「たまプラーザ店」(横浜市青葉区)で買い物客に募金を呼び掛けた。 たまプラーザ店に駆け付けた斉藤さんは、フェアの説明会見で「宮崎牛などがブランド化され元気になった矢先に、牛などを処分しなければならない農家の方々の思いは想像できない」と涙を浮かべ、「もう一度宮崎が元気になれるよう力を貸してください」と訴えた。フェアは6月6日まで。 (2010年5月30日付) 5月 支援関係
https://w.atwiki.jp/newani4/pages/507.html
妹(前編) ◆3LWjgcR03U 夢。 夢を見ている。 ☆ どこからか、虫が飛んできた。 纏流子は、不快げにそれを握りつぶす。 「その服を脱ぎ去る時は近い」 気が付くと、傍らには女騎士が立ち、語りかけていた。 「私の告げたことは、きっと成就されるだろう」 「だまれ」 一閃。 刀が胴を抉り、騎士の姿はかき消える。 勝ち誇り――どこからか、視線を感じる。 「よう、久しぶりだな」 「……」 茶髪に黄色いリボンの少女が、流子をじっと見つめている。 「望み通り、暴れてやったぜ」 「……」 少女は流子の言葉にも、何の表情の変化も示さない。 虚ろな目で、ただじっと見つめ続ける。 「あんだよ、私の仕事が気に入らねえのか?」 「……」 「っ、舐めんじゃねえぞクソガキ!」 逆上して殴りかかり―― 「やあ。忠告に来てあげたよ、化け物さん」 それを庇うように、黒いコートの男が現れる。 「――暴れ回るのはいいけど、人間をあんまり舐めない方がいいよ。 人間は、俺の愛した人たちは、そう簡単には折れたりはしない」 「はっ、人間は生命戦維に着られるために生まれてきたんだ。雑魚が何匹集まろうと意味はねえんだよ」 「そうかい。まあ、くれぐれも気をつけることだね。古今東西、化け物を倒すのはいつだって『人間』なんだからさ」 「その通りだ、纏流子」 コートの男を叩き潰そうとした流子の体が、背後からむんずと掴まれる。 「この蟇郡苛が果たせずとも、何度倒されようとも、必ず誰かがやってくる。貴様の神衣を脱がすためにな!」 「暑苦しいんだよ、この変態野郎が!」 苛立たしげに拘束を振りほどく。 見ると、流子の前には彼女が殺した者たちの姿が並んでいる。 「へっ、死人どもが雁首揃えて、お説教でもしにきたってわけかよ? もう一度死なねえと分らねえようだな――純潔の前じゃ、お前らなんざカスってことがな」 「違いない、妹よ」 彼らを押しのけて、セーラー服の少女がずいと前に出てきた。 「どうした、皐月ちゃんよ。死人の頭でも気取りだしたか?」 皐月は、挑発を受け流す。 「死人であるこの者たちは、貴様に傷を付けるどころか触れることすらできん。 カスと侮るそんな彼らが、なぜ幻影となって貴様の前に現れたか――分るか」 ビシィと右手の指先を突きつけ、言い放つ。 「分らんなら言ってやる。お前は、心の奥底では彼らを恐れているからだ」 「はぁ?」 呆れたように、流子は肩をすくめる。 「こいつは驚いたぜ、よりにもよってこの私が死人ごときにビビってるだと?」 「分らんなら何度でも言ってやる。幾億の死体を積み上げようと、貴様が彼らを恐れる限り幻影は無限に現れ続けるだろう」 「……はっ」 唾を吐き捨てる。 「上等だ、死人の幻なんざ所詮幻に過ぎねえ。 ――いつまでも湧いて出てくるっていうなら」 刀を振りかぶり。 「その度にぶち消してやりゃ、いいだけの話だろうがァァァァァァァァァ!!!!!」 そこで、夢は潰えた。 ☆ 「っ……」 旭丘分校。 濃厚な死臭が立ち込め、破壊の痕跡が明らかに残るそこで、纏流子は目を覚ました。 「寝覚めが悪ぃ」 ひどい夢を見ていた気がする。 大きく伸びをする。 休息は取ったとはいえ、戦いの連続で受けた傷は癒えきってはいない。 純潔に生じた綻びも、修繕はできていない。 「世話の焼ける連中だぜ」 放送によれば、生きているのはまだ30人以上。 太陽は、すでに西に傾いている。 あと何人殺せば、この正体の分らない苛立ちは消えるのかは分らない。 分らなくても、その苛立ちを消すために。 纏流子はまた、誰かを殺すために発つ。 ☆ 時刻はそれより遡る。 空条承太郎たち一行の姿は、ゲームセンターの中にあった。 ゲームセンターに来た目的は通信機器を探すことだったが、承太郎にはもう一つの目的があった。 それは、『殺人事件』の被害者――越谷小鞠の遺体の確認。 取り逃がしはしたが、『容疑者』の筆頭である衛宮切嗣をはじめ、今はもういない折原臨也、そして平和島静雄に対する疑念は、未だ全く解消などされてはいない。 その疑念を少しでも取り払う助けとするために、現場を見ておく必要がどうしてもあった。 下階の捜索は風見雄二たちに任せ、遺体があるというフロアに向う。 (なるほど) フロアに入ったとたん、少女の遺体が目に飛び込んできた。 ゲームの筐体で頭部を潰され、背後の壁はあたかも誰かがそこから飛び出したかのように割れている。 確かに、間違いはない。衛宮切嗣が言った通りの状況だ。 (……?) しかし、何かがおかしい。 その正体は何なのか。 「……街が」 思考を制すように声をかけたのは、言峰だった。 「外の状況に比して、この遺体は……」 「……ああ」 ほどなくして、承太郎も気付く。 ゲームセンターの周囲は、風見雄二の言った通り、銃火器などの使用の形跡がないのも関わらず、めちゃめちゃに破壊されていた。 生身での近代的な都市の破壊。 聖杯戦争のクラスの一つ、バーサーカーならば、そうした行為もなしえるのかもしれない。 だが、乱雑を極めるゲームセンターの外の破壊痕と比べて、この遺体はあまりにも。 「綺麗すぎるぜ」 そうなのだ。 街の破壊を行った者と、越谷小鞠を殺害した者が同一人物だとする。 だが、これは明らかにおかしい。 なぜなら、本当にこれが同一人物ならば、小鞠の遺体はもっと正視に堪えないほどぐちゃぐちゃにされていなければならないはずだ。 傷痕などがないことから、小鞠は恐らく抵抗できないままに眠らされたか気絶させられ、その上に筐体を倒れさせられたと思われる。 バーサーカーは、大幅に力が上る代償として、多大な魔力を要求し、理性を失うサーヴァント。 理性を失った者に、そのような器用な真似ができるはずもない。 これは、どういうことか。 分るのは、小鞠を殺害した人物と街の破壊を行った人物は、恐らくは間違いなく別人であるということだ。 (……) 風見雄二に教えられた、自分にはあえて話さなかったという折原臨也の『推理』が頭をよぎる。 DIOに肉の芽を埋め込まれた平和島静雄が、小鞠を殺害したという説。 非常に納得のいく説だが、ゲーム開始直後に言峰はDIOと会っている。 すなわち、DIOがその頃に静雄に肉の芽を不可能なのだ。 『殺人事件』の犯人候補。衛宮切嗣、平和島静雄、DIOらのうち、少なくともDIOは候補から外れることになる。 「……そろそろ、行くぜ」 承太郎は言峰を促す。 こうして現場にやって来たが、結局のところ『殺人事件』の解明どころか、大きな手がかりを掴むこともできなかった。 だが、承太郎は決して、それで落胆するような男ではない。 別にある目下の目標に向かい、2人は歩んでいく。 ☆ 階下のコーナーでは、場違いにも思える矯正が響いていた。 「チノ、もっと上だ!」 「え、ええと、こうでしょうか」 「あっあっ、違う違う」 チノ、リゼ、遊月の女子3人、そして雄二の4人が、真剣な表情でUFOキャッチャーに向き合っている。 やっていることは遊びにしか見えないが、4人はそんな気は全くない。 殺し合いの最中、なぜそんなことをやっているのか。 話は、6人が通信機器を求めて来たことに遡る。 牛車で到着してすぐ、ゲームセンター内を探し始め――機器は、意外な場所にあった。 薄暗い建物の中で、まばゆい光を放っているUFOキャッチャー。 その中に、携帯ゲーム機やゲームソフトに交じって、箱に入った旧式で大型の携帯電話が一つ、無造作に置かれていたのだ。 裏方の事務室のような場所を捜索する予定だったが、そこにあるならば、それを取らない手はない。 「!」 「やった!」 始めてから10分ほどだろうか。 クレーンが携帯の入った箱を掴む。そして、取り出し口から転がり出てきた。 「でかしたぞ、チノ!」 遊月が、携帯を掴んだチノに抱きつく。 「わっ、も、もう。やめてください、ココアさん」 口では嫌がりながらも、チノは振りほどこうとはしない。 乱暴に髪を撫でられるに任せている。 (……) そんな2人の微笑ましい様子を見守る雄二の顔は、どこか浮かない。 そもそも、UFOキャッチャーの中の携帯電話は、発見した時点では雄二は、拳銃なり周囲にある重みのある道具なりを使って、ガラスを破って取るつもりでいた。 だが、『私が取ってみせます』とチノは言い、それに遊月も同調した。 そんな2人を押しのけて乱暴な手段を使うことは、雄二にはできなかった。 「風見さん……」 2人からそっと離れたリゼが、不安げに雄二に問いかける。 「……今は、何も言うな」 2人には、分かりすぎるほど分かっている。 遊月を『ココア』として認識してしまったチノと、それに乗ってしまった遊月。 その関係は束の間のごっこ遊びに過ぎず、すぐに瓦解する脆いものでしかないことが。 「……2人だって、ずっとあれを続けることができるはずがないことは、理解しているはずだ。 そのことは、君が一番よく分かっているだろう」 リゼはわずかに頷いてみせる。――が、不安は消えない。 その頃の彼女と実際に交流があったわけではないが、リゼは知っている。 自分が来て、そしてココアが来る前のチノは今よりもずっと内気で、たった一人の親である店長とも疎遠だったということを。 そんなチノがはっきりと変わっていったのは、ココアが来てからだ。 笑顔を見せてくれるようになった。ココアや自分だけでなく、ほかの友人たちともよく遊ぶようになった。 付き合いの長さだけなら、自分のほうが上だ。 けれど、チノの心を解きほぐすことは自分にはできなかった。 ――自分は、もういないココアの代わりになることはできない。 だから、脆いものだとしても。 「チノはすごいな! 私はこういうの、あんまり得意じゃないや」 「え、えへへ。それほどでもないです。ココアさん」 偽りの姉妹の間の絆を壊すことは、できない。 ☆ 「……よう」 階上から承太郎と言峰が姿を見せた。 「電話はどうだ」 「……取れたが、今はダメだな。この通り、通話機能しか付いていない」 言峰の問いかけに、雄二が答える。 箱にあった写真の通り、携帯電話は折原臨也の持っていたスマートフォンと比べれば玩具のような旧式のものだった。 通話機能も、午後6時までは使用できない。 「手に入っただけでも僥倖だぜ。……そろそろ行くか」 促す承太郎に、雄二と言峰が頷き、一泊遅れて女子3人も頷く。 通信機器が手に入らなければ、この後は南にある「万事屋銀ちゃん」なる店も調べてみるつもりだったが、こうして手に入った以上は用はない。 6人はぞろぞろと牛車に乗り込んでいく。 人数が増え、2頭の牛の片方が殺されてしまったため、最初に言峰とポルナレフと希が乗っていた時のようなスピードは望むべくもないが、それでも歩くよりは遥かに速いスピードが出る。 ちなみに、窮屈さを和らげるために、今の牛車には元々はポルナレフの支給品だったリヤカーを、これも元は希の支給品だったロープで繋ぎ、そこに承太郎と雄二が乗りこんでいる。 6人が目指すのは、島の南端を走っている道路。 通信機器を手に入れ、次の目的は仲間たちの捜索だ。 特に、リゼとチノの友人の宇治松千夜、遊月の友人で「セレクター」の小湊るう子。 そして、朝に折原臨也とともに旭丘分校に向かい、そのまま行方が分からなくなっている一条蛍。 放送を信じるならば、臨也は死に、戦う力を持たない彼女が生き残っている。 これはどういう状況なのか。 考えられるなら、何者かに襲撃され臨也は死亡、蛍は逃げのびた、あるいは襲撃者に誘拐された、といった可能性。 いずれにせよ、今なお危険に晒されている確率が高く、かつある程度の居場所が分かっている彼女が、まずは危急の捜索対象だった。 ☆ さらに時間は遡る。 騎士王アルトリア・ペンドラゴン――セイバーは、犬吠埼風たち、そして4人の集団との接触を避け、車で南下していた。 単独行動を選んだ風。DIOから手を出すなと命令された2人。どちらに固執する理由も、今のセイバーにはない。 それならば、まだ行っていない南に向かうことがずっと有益に思えたのだった。 途中、「万事屋銀ちゃん」なる店に少しだけ寄ってみたが、一階にあったバーでも、2階の「万事屋」でも、大した成果は挙げられなかった。 武器の類を期待したが、見当外れだったようだ。 次に向かったのは、現代の遊技場、ゲームセンター。 ここでは、頭を潰された少女の遺体を見つけた。だが、それ以上の収穫は得られない。 ウィクロスという『遊戯』がこの殺し合いの鍵になっている可能性があることからして、ここにあるゲームが重要かもしれない、ということも考えられるが。 あいにく聖杯から与えられた知識は、ここにあるゲーム1つ1つを簡単に攻略できるほど詳細ではないし、第一時間が惜しい。 あの橋のように全てを破壊する余裕はないが、手がかりを渡すのは惜しい。 そう思った彼女は、目に付いたいくつかの筐体を倒し、誰かが訪れても簡単には遊べないようにしておいた。 さらに車を走らせる。 そしてゲームセンターをやや離れたあたりで、スピードがふと緩んだ。 (これは) ゆっくりと車を止め、市街地の舗装されていない部分を調べる。 そこには、牛のものらしき蹄と、複数の車輪の後が刻まれていた。 誰かが、牛車を使用して移動したものらしい。 (しかも、僅かだが魔力も感じる……) 思い起されるのは、第四次聖杯戦争にてライダーのサーヴァントが操っていた宝具。 間違いはない。この車輪の痕跡を付けた主は、あの宝具を使用している。 (名簿には、ライダーの名前はない) だが、どうやらこの殺し合いにおいては、各参加者にゆかりのあるアイテムが無作為に黒のカードとなって配布されているようだ。 この車輪も、その一例なのだろう。 追うべきか、ほかの場所を探索すべきか。セイバーは少しだけ迷う。 だが、彼女の頭には気にかかっていることがあった。 ――この殺し合いが始まってより、もうすぐ半日。 始めに侍を討ち取って以降、誰の首級も挙げられていない。 得られたものは、聖杯と似た効果をもたらすこのカードデッキが関の山。 DIOともう一度会った時のためにも、この辺りで誰かを討った実績を作っておく必要がある。 あるいは、先ほどの少女のような戦えない者を手にかけてでも――。 (――) その考えを頭の隅に追いやり、決意を固める。 (追う価値は――ある) 車輪の痕跡の風化の具合から見て、これを操っている者たちがまださほど遠くには行っていない。 ならば、車に纏わせる魔力を全開にせずとも、騎乗スキルの力のみでも追いつけるはず。 逡巡の後、セイバーは車輪の後を追い始めた。 ☆ 「誰かいるぜ」 首輪探知機をちらちらと見ていた承太郎が、その数の増加に気付き、手綱を操る言峰に鋭く声をかける。 「複数人か」 「いや、一人だ。 ――待て。気配がどんどん近づいてやがるぜ」 スピードは緩めないまま、2人は会話を交わす。 新たな人物の接近に、6人は一様に緊張感に包まれる。 「振り切るか」 「いや――無駄だな」 手綱を握る手に力を込めた言峰を制したのは、雄二だった。 「もうそこまで来ている」 夕日を浴びながら、巨大な若葉マークのついた奇抜な車がすぐそばに迫っていた。 敵か味方か。考えるまでもなく、それはすぐに牛車に追い付く。 そして、運転席からは金髪の少女が降り立った。 (6人か) 後部に繋いだリヤカーを含め、止まった車輪に乗っているのは6人。 身を寄せ合っている3人の少女は、戦力外だろう。戦えるのはリヤカーに乗った2人、そして。 「言峰、綺礼――」 その男の存在に、セイバーの瞳がわずかに驚愕に見開かれる。 衛宮切嗣が最も警戒していた男。 殺し合いに乗っているのではないか、とも考えただけに、こうして女子供も含んだ大集団の中に混じっているのはやや意外だった。 (サーヴァント……) 降り立った言峰が、セイバーに相対する。 衛宮切嗣の言った通り、原理は分らないがこの場ではマスターとサーヴァントは切り離されている。 ならば、あの魔術師殺しとは違う行動原理で動く彼女ならば、仲間に引き込むことも不可能ではない――そう一瞬、考えたが。 「悪いが、今は貴殿らとは敵のようだ」 だが、言葉を発する前に。 「戦えない者は、下がれ」 不可視の剣が、首をもたげた。 「――ち、風見、女どもを頼む!」 承太郎が雄二に言い放つ。雄二はすぐさま御者台に飛び乗り、牛車の方向を転換させる。 「……人の身が、サーヴァントにどれほど通用するかは分からぬが」 高潔な騎士であったはずの彼女が、なぜ殺し合いに乗っているのか。 「この言峰綺礼、全力でお相手する」 疑問は尽きないが、今はこの状況を何とかするのが先決だった。 傍らの承太郎も、既に水色のスタンドを現出させ、臨戦態勢に入っている。 その時だった。 時系列順で読む Back ろうたけたるおもい Next 妹(後編) 投下順で読む Back リボルバーにくちづけを Next 妹(後編) 164 足りない箇所をただ埋め合うように 香風智乃 妹(後編) 164 足りない箇所をただ埋め合うように 天々座理世 妹(後編) 164 足りない箇所をただ埋め合うように 紅林遊月 妹(後編) 164 足りない箇所をただ埋め合うように 風見雄二 妹(後編) 164 足りない箇所をただ埋め合うように 空条承太郎 妹(後編) 164 足りない箇所をただ埋め合うように 言峰綺礼 妹(後編) 153 時は来たれり セイバー 妹(後編)
https://w.atwiki.jp/kouteieki2010joho/pages/750.html
時事通信社の記事へ飛ぶ (元記事控) 公明党の山口那津男代表は19日午後の記者会見で、宮崎県での口蹄(こうてい)疫被害の拡大を受け、一定地域内の車両や物品の消毒を所有者に義務付け、国が一定地域内の家畜を殺処分できることを柱とする特別措置法案を今国会に提出する方針を明らかにした。特措法案を提出する理由について、山口氏は「今回の口蹄疫特有の被害をかんがみれば、従来の家畜伝染病予防法の改正では一般的過ぎて、差別化できない」と説明した。 (2010/05 /19-17 10) 5月 防疫関係
https://w.atwiki.jp/kouteieki2010joho/pages/629.html
宮崎日日新聞 激震口蹄疫記事へ飛ぶ(魚拓) 県は11日、都城や日向、宮崎市で初めて感染疑いが発生したことで、今後の発生次第では口蹄疫対策特別措置法に基づき、ワクチンや予防的殺処分など踏み込んだ防疫措置を取る構えをみせた。 県畜産課の岩崎充祐家畜防疫対策監は「今のところは以前から行っていた防疫措置を継続する。一つの判断材料としては、各地域で2例目が出た時点で(ワクチン接種など)いろんな選択肢を検討せざるを得ない」と言及した。 東国原知事も「スピード感を持って対応しなければいけない。あらゆる観点に立って、そういうツールも活用しつつ万全の対策を講じる」と述べた。 一方、政府口蹄疫現地対策チーム本部長を務める篠原孝農水副大臣は11日、3市について「発生したらただちに殺処分し、埋却するえびの方式で対応したい」と述べ、周辺農家へのワクチン接種については「(川南町のように)まん延した場合は検討するが、まだ(3市で)3事例」として現時点では行わない方針を示した。 篠原副大臣は同日、日向、宮崎市を相次いで視察し、それぞれ市長と会談。日向市の黒木健二市長はワクチン接種の回避を、宮崎市の戸敷正市長はえびの市と同様の措置を講じることや、埋却地の確保などを要望した。 (2010年6月12日付) 6月 防疫関係
https://w.atwiki.jp/kouteieki2010joho/pages/476.html
福島民報社の記事へ飛ぶ (魚拓) 宮崎県で家畜の感染症である口蹄(こうてい)疫が発生した問題を受け、福島県や畜産関係団体、畜産農家は県内上陸を防ごうと本格的な対策に乗り出した。全農県本部や県は牛の競りの会場に出入りする車両の消毒を始めた。畜産農家らも畜舎などの消毒を行っている。長年宮崎県から繁殖牛などを仕入れてきた石川郡畜産農協は万全な対策を講じるよう緊急の要望書を宮崎県に提出した。県は19日に、防疫対策会議を開き、今後の対策などを協議する。 ■本格的に対策 あす会議 県は先月下旬に宮崎県で最初の感染の疑いが発表された際に、素早く対応した。4月末には各JAや市町村などの協力で異常のある家畜がいないかどうか各農家から電話で緊急の聞き取り調査を実施している。これまで異常は見つかっていないが、19日には初の口蹄疫防疫対策会議を宮崎県での感染拡大を受けて開く。宮崎県の被害状況や本県の防疫対策、農場の衛生対策の方法などを説明し、周知徹底を図る予定だ。 全農県本部は13、14の両日に本宮市の県家畜市場で5月の和牛競りを実施した際に、県県北家畜保健衛生所の協力を得て会場を出入りする車両のタイヤ付近を中心に消毒を行った。 会場に消毒薬を染み込ませたマットなどを置いて足からの感染にも注意を払った。19日にも乳牛の競りが行われるが、同じ態勢で臨む方針だ。 ■宮崎牛の購入休止 石川郡畜産農協安全求め要望書 畜産関係団体にも影響は及んでいる。石川郡畜産農協は約15年前から宮崎牛の子牛を繁殖牛として飼育するために購入してきた。宮崎牛は質や量などの面で高水準と評価し、これまで約600頭を繁殖に利用している。今年度も宮崎県から購入する予定だったが今月の競りから休止に入っているという。担当者は「良質な宮崎牛が入ってこなくなれば今後の影響が心配」と語る。 同畜産農協が10日付で宮崎県知事にあてた要望書では、あらゆる手段を講じて安全な宮崎牛の供給を図ることと、防疫体制の徹底、異常のある家畜の早期発見と情報提供などを求めている。 ■県内の豚、牛合わせ30万頭 県によると、県内の畜産農家は肉用牛が約4500戸、酪農が約600戸、豚が約140戸の合わせて約5200戸に上るという。頭数は豚と牛で合わせて約30万頭とみられる。 ※口蹄疫 牛や豚、羊などに感染するウイルス性の家畜伝染病。空気感染し、発症すると口や蹄(ひづめ)などに水疱(すいほう)ができて発熱やよだれなどの症状を示し、死ぬこともある。急性で感染力が強いため、各国が厳しい防疫体制を取っている。人が牛肉や豚肉を食べても口蹄疫にはかからないとされるが、感染した動物に接触するとウイルスが靴などに付着し、感染を拡大させる恐れがある。 (2010/05/18 10 09) 5月 対応 防疫関係
https://w.atwiki.jp/kouteieki2010joho/pages/1023.html
宮崎日日新聞 激震口蹄疫へ飛ぶ (魚拓) (2010年5月15日付) 県内六つの商工団体が連携し、口蹄疫の感染拡大防止や埋却作業に追われる農家や関係者を支援しようと、西都市三財の畜産関係車両消毒ポイントに交代で職員を派遣する。17日から。 参加団体は県商工会議所連合会、県商工会連合会、県中小企業団体中央会、宮崎商工会議所、高鍋商工会議所、西都商工会議所。JA宮崎経済連が運営を担当する同ポイントに、いずれかの団体から1日1人を派遣。平日午前8時〜午後4時まで消毒作業などに当たる。 県商工会議所連合会の菓子野信男事務局長は「人員が不足しているといわれる現場で何か支援できることはないかと協議し派遣を決めた。県内で働く同じ産業人として少しでも力になれれば」と話している。 5月 支援関係 防疫関係
https://w.atwiki.jp/kouteieki2010joho/pages/911.html
宮崎日日新聞 激震口蹄疫へ飛ぶ (魚拓) (2010年4月28日付) 県は27日までに、都農、川南町での口蹄(こうてい)疫感染・感染疑い1〜6例目の牛や豚の殺処分と埋却を終えた。しかし、終息の兆しが見えない中、今後拡大した場合の埋却場所の確保に頭を悩ませる。一方、埋却地近くの住民からは、環境への影響について不安の声も上がっている。 計186頭を殺処分した2〜3例目の埋却地は当初予定していた場所を掘削した際、地下水が漏れたことで用地を再選定した。幅と深さが3〜4メートル、長さ60メートルの穴を3カ所掘り、消毒用の消石灰とともに処分。家畜伝染病予防法に基づいて、1メートル以上の盛り土でふたをした。 7例目農場は飼育頭数が725頭と大規模。10年前の口蹄疫で同程度の705頭を処分した北海道のケースでは、本人の土地に長さ50メートルの穴を数本掘削。作業は4日間で延べ700人近くを動員した。「周辺住民の理解や人員の確保で苦労があったが、宮崎は周囲に人家や牛舎が多いようなので、土地の選定が大変だろう」と道畜産振興課。 県は7例目について埋却地2カ所を決め、28日も殺処分を続ける。東国原知事は27日、記者団の質問に対し「鳥インフルエンザ時には新田原基地の敷地内に(埋却を)お願いした。もし拡大すれば場合によっては自衛隊に動いてもらう要請をする」と危機感をにじませる。 2007年に新富町で発生した鳥インフルエンザでは、殺処分した鶏やふんなどを発生農場に隣接する航空自衛隊・新田原基地内に埋めた。今回もこれに準じる対策案が浮上するが、運搬の際には万全のウイルス飛散防止策が必要で悩みは尽きない。 【写真】口蹄疫の感染疑い2例目となった川南町の農場近くの埋却地(県提供) 4月 対応
https://w.atwiki.jp/kouteieki2010joho/pages/918.html
宮崎日日新聞 激震口蹄疫へ飛ぶ (魚拓) (2010年4月29日付) 都農、川南町で口蹄(こうてい)疫の感染・感染疑いが相次いでいる問題で、県は28日、えびの市でも感染疑いが確認されたと発表した。これに伴い、西諸県地域や鹿児島、熊本両県にまたがる家畜の移動、搬出制限区域を設定。県は同日、両県に防疫態勢への協力を要請した。 また、川南町でも同日、豚と牛の感染疑いが新たに確認された。豚の感染疑いは国内で初めて。感染・感染疑いは計10例となった。 県口蹄疫防疫対策本部(本部長・東国原知事)によると、感染疑いが見つかったのは、川南町の肉用牛肥育農場の黒毛和牛5頭、えびの市の肉用牛肥育農場の黒毛和牛数頭、県畜産試験場川南支場の豚5頭。 えびの市の農場は、1例目の都農町の農場から南西へ約70キロ。既存の移動、搬出制限区域の外に位置する。このため、半径10キロの移動制限区域と同20キロの搬出制限区域を新たに設定。移動制限区域にはえびの、小林市、鹿児島県伊佐市、湧水町、熊本県人吉市が入る。搬出制限区域にはさらに高原町、鹿児島県霧島市、さつま町、熊本県あさぎり、錦町、さがら村が加わる。 県畜産試験場川南支場では本県ブランド「宮崎ハマユウポーク」の原種が飼育されており、本県養豚業界への打撃は小さくない。同様の農業施設である県立農業大学校に隣接する高鍋町の県農業科学公園ルピナスパークは当面休園となる。 えびの市の農場で飼育している黒毛和牛275頭、川南町の黒毛和牛1019頭、川南支場の豚486頭は殺処分される。処分対象は10例で計2890頭に上る。 殺処分を担当する獣医師が不足しており、県はえびの市の農場について全国農業協同組合連合会(JA全農)に派遣を依頼。農林水産省は、全国の動物検疫所などから本県に派遣する獣医師の増員を決めた。消毒作業員も増やす。 東国原知事は「えびのに飛び火して、最悪の状況になりつつある。より気を引き締めて防疫対策に従事したい。生活支援で生産者に安心感も与えたい」としている。 県内のJAや畜連が運営する7家畜市場は同日、5月中の競り市開催について、中止や延期を決めた。 29日は農水省の疫学調査チームが現地入り。山田正彦農水副大臣も来県する。 4月 出荷制限 対応 被害状況
https://w.atwiki.jp/orisaba_kaisetu/pages/252.html
クラス:ライダー 属性:秩序・善 真名:鐙口 出典:百器徒然袋 地域:日本 性別:女 身長・体重:150㎝・43㎏ ステ―タス:筋力E耐久C敏捷D魔力E幸運C宝具C クラス別スキル 騎乗(D) 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み程度に乗りこなせる。 対魔力(E) 魔術に対する守り。 無効化は出来ず、ダメージ数値を多少削減する。 保有スキル 戦闘続行(C) 瀕死の傷でも戦闘を可能とし、死の間際まで戦うことを止めない。 武士の魂の一部がスキルと化している。 忠犬の心(B) 忠犬の様な精神性をしている。 マスターの言うことには基本的に服従する。 武士の魂(C) 武士の魂が一部乗り移っている。 マスターが有能であるほどステータスが上昇する。 宝具:『乗馬突進』 ランク:C 種別:対人 レンジ:1~3 最大補足:1人 自身に他者を乗せて走る。 自身に誰も乗らなくても発動可能であるが、威力が低下する。 自身に誰かを乗せた場合、その者が受けるダメージを軽減させる。 名前